反対咬合の治療・矯正方法
反対咬合の治療・矯正方法について。反対咬合とは、上顎の歯列よりも下顎の歯列の方が前に出ていることを言います。反対咬合は遺伝しやすいことは確かなのですが、現在はほとんどの不正咬合は治療で治ります。外科的手術ならば「顎変形症」として全額保険適用を認められます。
反対咬合の治療
反対咬合とは、上顎の歯列よりも下顎の歯列の方が前に出ていることを言います。反対咬合は遺伝しやすいことは確かなのですが、現在はほとんどの不正咬合は治療で治ります。
骨格性の反対咬合は、上顎骨の成長が悪い場合と下顎骨の成長が良すぎる場合があります。骨格性の場合は永久歯に生え代わってもまたかみ合わせは逆になります。生える方向が悪い場合でも適切な時期に治療を始めないと顎自体の成長にも問題が起こってきます。乳前歯が永久歯に生え代わる時に自然と治る場合もありますが、その確率は15%にも満たないのです。したがって、早い時期に矯正治療が必要になります。矯正治療は小学校1年生前後から開始することがあります。リンガルアーチ装置を使用して治療する方法が一般的です。治療期間は矯正のみでの修正で約2年、手術を併用する場合は3年くらいかかります。
そのまま放っておくと将来、顎の関節に問題が起きたり、顔の形がゆがむなど審美的な問題も生じてきます
反対咬合の矯正
変形の程度が軽度の場合は、上下の小臼歯を何本か減らして歯を動かす隙間を作り、この範囲の中での傾きや位置関係をやりくりして何とか上の歯が外側にでた状態に配列し、それなりの噛み合わせを作ります。この場合は顔の外形は変えることはできませんが、前歯の重なり具合が改善するので口元の感じはより自然になります。こうした矯正による修正で2年程度かかります。(個人差はあります)
変形の度合いが重度の場合は、顎の骨の大きさと形を変える整形外科手術と矯正を併用します。この場合は、手術と矯正を別々に考えるのではなく、口腔外科専門医と矯正歯科専門医が事前に相談した上で治療計画を立て、まず手術の前の準備としての矯正治療を約1〜1.5年行い、準備が整い次第入院施設のある口腔外科病院で手術をし(2週間程度入院します)、その後残りの矯正治療を1〜2年程度行います。
反対咬合の矯正・手術の費用・保険
顎変形症という病気として認めてもらえますので、すべての治療費が保険扱いとなります(治療費の総額は100〜150万円くらいですので、自己負担分は20〜50万円くらいにになります)。
幼児の反対咬合
幼児期からの反対咬合改善に、子供専用のマウスピース「ムーシールド」を使った治療法があります。3歳からつけれる点、就寝時に装着するだけでよい点などがメリットです。幼児期に外科的手術はお勧めしません。
反対咬合が遺伝性の場合はとくに乳歯から永久歯に生え換わっても同じように反対咬合になることが多いようです。従って、歯科医と相談しながら早い時期からのムーシールド治療法をおすすめします。
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